★2025/6/29 ロング動画の文字起こしを追加: 質疑応答等もあります。是非ご覧ください!

ショート動画 (2分:ダイジェスト)

(ショート動画文字起こし)※質疑応答なども含む全文は下部に別途掲載

●つじ:
経済政策の立場で各政党を分けると どんな感じなんですかね

●ういこ:
実はですね…最近増殖してまして 緊縮側は立憲民主党と共産党が 
どっちかというと慎重姿勢
積極財政は保守党、参政党、国民民主党、れいわ 入ると思います
自民党はですね 内部で派閥があるのでいろいろ混じってる

●つじ:
ちょっと流行りみたいなところがあるんじゃ…
減税を言うのと積極財政と言うのを…
れいわが一貫して言ってて その立場から 
ここはちょっと ちゃうんちゃうかみたいな…

●ういこ:
目的がすごく違って
積極財政って単なる手段なので 当然 軍拡にも使えますし
悪い方向にも使えるわけですよね
私達が絶対に これだけはやらないといけないと言っているのは
人権を踏みにじらないということです
差別を許さない   それこそが つじ恵さんのやってこられた活動でもあるので 
人間をちゃんと人間として扱う 当たり前のことですよね
それができていないというところが 他の政党は違うと思ってますが どうですか
かなり排外主義に走ってるなあと 私なんか怖いなあと…

●つじ:
自民党がもっと右のこととか もっとヘイトのこととか言うのを 
観測気球としてね 他の政党に言わせて世論を測るっていうか
そういう役割をむしろ意識してね 
本音のところは 積極財政なり国民の立場に立つっていうことを
潰すっていうところで 後ろで 自民党の後ろから援護射撃するっていうか
後押しをする役割で 自覚して出てきてる
やっぱりその 経済界で利権を売るとか 利益を売るっていうところで
生き延びようとしている そういう経営人っていうか事業者がいますよね
そういうところがやっぱり金主になってる

●ういこ:
積極財政というのだけではやっぱりダメで 何の積極財政かというところに
注目していただきたいと思ってます
生活のための積極財政 平和のための積極財政

ロング動画 (23分:質疑応答あり)

では、れいわ新選組参議院愛知県総支部長のつじ恵さんより皆様にご挨拶よろしくお願いします。

●つじ恵
皆さんこんにちは。もう7月の20日だろうと予想される参議院選挙まで43日ですかね。もう待ったなしなんですよね。で、国会が今、右往左往していますよね。不信任案を出すか出さないかっていう。で、結局はこれ各野党の思惑とそれから与党石破政権の思惑というところで、じゃあ国民の、今本当に解決しなきゃいけない課題ってのは、どうなっても全然、全部ほったらかされてるわけですよね。

年金法案についてだって、もう談合だというようなことで、そういう中でですね、真剣なちゃんと具体的な議論をして、これはこうしなきゃいけない、これは絶対、これは譲れないんだと、これは国民にとって必要不可欠なんだというところが、きちんと積み上げた議論が、国会でちゃんと戦わされて、それを国民の皆さんに説明がありね、それはそうなんだと納得できるか、違うんだったら意見を出して、それで、またそれを修正するとかいいうようなことが本来の議会のあり方だし、民主主義でこの国の意思決定を決めていくあり方だというふうに思うんですけれども、それが全然空洞化しているというか、形だけになっているということについて、非常に危惧をしています。

で、去年の衆議院選挙で与野党逆転っていうか、自公が少数に転落したのに、今日、八事で3区の共同街宣というので、いろんな党の人が来て発言していましたけどもね、国会で参議院で修正になって、また衆議院に戻ったからこれは画期的だと、議会の中でこんなことは初めてなんだっていう…関係ないですよ、そんな事は。もう形だけ。そういうことじゃなくて実質どうなんだというところでそんなところで野党が何かね、力を発揮したというようなことを言いたがるようなことを、もう形式よりも実質が問題なんだというところで、れいわ新選組が本当に骨太に6年間一貫して積極財政の問題も言ってきたということが今、真価が本当に発揮すべき時なんだなというふうに思っています。

そういう意味で長谷川ういこさんとは「めぐうい対談」とかいうふうに名前を先にですね使わせていただいて、名古屋で100人位の方に集まっていただいて議論したんで、本当はもっとそれをちゃんと積み上げて、っていうふうにしていきたいというふうに思いますけども、やっぱり選挙が間近であるから、やっぱりこちらもですね、勝つためにどうするのかというところをまず優先的に考えなきゃいけないということで、やっぱりれいわ新選組が少なくとも非改選を含めて10議席を確保して、参議院で法案提出権をとって中堅政党になるということが次の衆議院選挙で野党の軸になるのは誰なのかと、筋をきちっと通して言ってるのはれいわだけど、やっぱり数も整わなければいけないし、国会の中で無所属の方とか無党派の方を含めて、やっぱり院内の会派でもっと大きな…、れいわを軸に院内の会派を広げてですね、横に広がっていくってもっと数も広がっていくというようなことを、政党としては考えていきたいというふうに思いますし、だとすれば次の衆議院選挙で本当に野党の中軸として、れいわが政権を担っていくんだって姿を見せることができるというふうに思っております。

今日の議論も充実した形をしていきたいというふうに思いますので、短時間ですけども最後までお付き合いいただければと思います。

どうかよろしくお願いします。

今日はありがとうございます

対談

●つじ恵
もちろん何に積極に使うかって、全然ダメだとかいうのはあるんですけど一応経済的な立場で経済政策の立場で各政党を分けると、どんな感じなんですかね?

●長谷川ういこ
実はですね、最近増殖してまして…、実は保守党も参政党も積極財政言ってますよね。で、緊縮側はやっぱりどちらかというと立憲民主党さんと共産党さんがどっちかというと慎重姿勢で、積極財政は保守党、参政党、国民民主党、れいわぐらいが入ると思います。
自民党はですね、内部で派閥があるのでいろいろ混じっているという状態だというふうに思いますが、つじさんどうですか?

●つじ恵
いやー、その通りなんだけど、ちょっと流行りみたいなところなんじゃないですか?減税をいうのと積極財政というのを…、だからやっぱりれいわが一貫して言ってて、その立場からここはちょっとちゃうんちゃうか?みたいな。そういうようなことを各政党について指摘できればいいかなと思うんですけれどもいかがですかね?

●長谷川ういこ
やっぱりねー、指摘できるのは目的がすごく違って、積極財政って単なる手段なので当然、軍拡にも使いますし悪い方向にも使えるわけですよね。私たちが絶対に最後言っていたように、まずこれだけはやらないといけないと言っているのは、やっぱり人権を踏みにじらないということです。差別を許さない。それこそが、でもつじさんのね、ずっとやってこられた活動でもあるので、そこが参政党と保守党とは全く違うところです。人間をちゃんと人間として扱う、当たり前のことですよね、それができていないというところが他の政党は違うと思ってますが。どうですか?何かかなり排外主義に走っているなぁと、私なんかは怖いなぁと思うんですけど…。

●つじ恵
自民党がやっぱりもっと右の事とか、もっとヘイトの事とかいうのを観測気球としてね、他の政党に言わせて、世論のアレを図るっていうか…。だから本音のところはだから要するに積極財政なり国民の立場に立つっていうことを潰すというところで、後ろで自民党の後ろから援護射撃するというか、後押しをするという役割で自覚して出てきているというところを、もっとわかりやすくですね、国民の皆さんに理解していただけるように、どういうか?ということが重要かなと…。

●長谷川ういこ
そうですね、そこのところがやっぱりなかなか見えないところなんですが、例えば参政党なんてあんなにたくさん候補者って普通出せないんですよ。れいわだって、これだけ国会議員増えたけど、もう今の現状でもヒーヒー言っている位ですから、なかなかね、資金というのはすごく選挙ってお金がかかりますから、それなのに参政党はね、あれだけの規模なのに全国すべてに立てられるって、どこからお金が?という感じですよね。それは確かに検証する必要があるなぁと思いますし、つじさんどうですか?やっぱり自民党のもっと右で観測気球を上げているという感じでしょうかね?

●つじ恵
いや、イーロン・マスクと今度ね今、喧嘩してますけども、トランプが。やっぱり経済界で利権を売るとか、利益を売るっていうところで、やっぱり端っこのところで今の既得権益のアレを回してもらうっていうところで、生き延びようとしている、そういう経営陣というか事業者がいますよね。そういうところが金主になっているというというような感じを、非常に僕は受けていますね。

●長谷川ういこ
でから皆さん、積極財政というのだけではやっぱりダメで、何の積極財政か?というところにやっぱり注目していただきたいと思ってます。

質疑応答

Q:
最近で言えば、やっぱり一番問題というか、要は進次郎さんが米のことでいろいろやっていることが特に気になるんですけれども、備蓄米について、それどうなってんだ?と思っているんですけど、はい。

●つじ恵
法律ではね100万トンまで一応備蓄するというふうになってて、現実には91万トンなんですよ。で、2024年産米が44万トン供給が不足して、足りてないんですよね。

で、江藤の時に31万トン放出して、今回30万トン放出して、残り30万トンしかないわけですよね。

で、日本の消費量は700万トンを超えているわけだから全然間に合わないということで。今、備蓄米で下がっているというふうになっているけども、これ制度的にどうなるのかって、ちょっと今、軽々には言えないけど極めて問題だと。

で、問題はですね、農業と農村の基本計画で基本法が5年ごとに改正されて、1999年から2024年に5回目の改正があった法律で謳われている事はね、要するに、自主的にどういう風に国内で生産者が農業を生産するのかということを全く謳わないで、数値目標も財政措置もやってないと。で、問題はもう一方で、2030年までに輸出を8倍化すると。35万トンまで輸出すると。めちゃめちゃなんですよ。で、減反政策を2018年に辞めたっていうことになってるけども、補助金で違うものを作れ作れっていうことで、1番米を作るっていうことを農林水産省は全く触れてない。去年の2024年の計画で…。だから、そこに根本の原因があって、やっぱり全面的に見直すっていうか、やり直すっていうことを、ちゃんとやらなきゃいけないかなというふうに私は思っています。

Q:
選挙でね、できるだけ議席を増やしてもらいたいので、例えば積極財政、国民の生活のために使うというのであれば、公共事業をインフラの整備にお金をかけるんだ、山本太郎さんは国会でもね、能登の復興が遅れているというのが常に強調されているんです。とにかくインフラ整備が大事だという、それでやっていただきたいと思うんですが、いかがですか?

●長谷川ういこ
ありがとうございます。おっしゃる通りだと思います。実際マニフェストにはね、去年の参院選、衆院選でもそれは入ってましたね。メイドインジャパンを買いまくれという政策がまさにそれで、で、私がずっと研究してきているグリーンニューディールもまさにインフラのための、あれは政策なんです。

そう聞こえないかもしれませんが、持続可能なインフラに変えて行くための政策なので、特にエネルギーはね、国内で生産できるようにするということが経済的にすごく重要です。今、9割を輸入に頼っているんですね、エネルギーというのは。これを国内で生み出して、産業と雇用を作っていくというのがまさに次のインフラにつながること、供給力を増やすということにつながりますので、まさにそれは専門なんですが、ただしですね、それ、自民党と全く同じになるんですよ。自民党も実は公共事業でインフラ整備と言いますから、どこに違いを置くかっていう事ははっきりさせつつ、インフラ整備がいるんだよということを言っていきたいと思っています。

私はそういう風な方向性ですがつじさんどうですか?

●つじ恵
いやあのおっしゃる通りで、やっぱり公共というかね、新自由主義的に全部民間の活力で金儲けで、ということに対して、金が儲からなくてもちゃんとパブリックなインフラなりにきちっと整備をしていくということが国民の生活を支える基本で、もう全部そこが崩れていってるわけですよね。だからそういう意味でそこを私の政策としては新しい公共とか民主党政権の時に言い出してたんだけど、中途半端に終わってる。

だから公共的なもの?だから、それこそいろいろ政策的に過渡的にはいろいろあるにしても、国鉄民営化をもう一回撤回するとかいうようなことを含めてですね、そういう公共的な機能を持つものをちゃんとパブリックに取り返して制度化していくということを、もっとちゃんと積極的にそれに財政を使うんだと、いうことを言うべきかなぁというふうに思いますね。

Q:
財源の確保で国債という発行が必ず出てくると思うんですね。その時、現代の経済で国債というのをどういう役割、位置づけをするかで、野党なんかでも全然理解が違っているから、(野党)統一は経済政策でできないだろうと私は思っているんです。一方ね、債務の反対のバランスシートの反対の、いわゆる資産の方ね、国のこれがどうなっているのかっていうのを、どういうところを調べたらわかるんですかね?おそらく日本は外国の国債とか社債とか金融資産を増やしてて、それ以外のどこにどういうとこに投資しているか?っていうのをね、ちょっと知りたいんで。
以上です。

●長谷川ういこ
はい。出そうと思ったんですが、どっかにあるんですが…。これはどこにあるかですが、国民経済計算という政府の統計があるんです。GDPとか全部測っているいろんな統計がありまして、ここに資産と政府のこれのIS-LMバランスシートというのがあって、それを見ると、私作ったグラフがあるんですが、今とっさに出なかったので…。すいません、出していませんが、これで私作ったグラフでは、はっきり出ます。というのも、国債をどう位置づけるかというと、これは私たちは通貨発行の一種だと考えているわけですね。

ですから民間が黒字、つまり投資があまり盛んじゃない不景気の時というのは政府は必然的に赤字になる。バランスシートだからそれは当然ですよね。お互いに資産があれば負債もあるという関係なので、政府が赤字という事は民間が黒字なんですね。逆にバブルの時のように民間がすごく経済が加熱していて、投資がすごく盛ん。投資するというのは借金して投資するわけですから、赤字になるわけです。こういう時は税収も増えて政府は自然と黒字になります。

ですから、これで見ると明確ですね。でもバブル以降は政府の赤字が巨額な一方、民間に積み上がっている貯蓄が巨額なのでそこでバランスがちょうど取れています。国民経済計算を見ればそれはもう明確に出ています。

国債というのは私たちの感覚では一種の通貨だという事ですね。国債発行というのは通貨発行だという認識です。ここが借金かどうか。どういうふうに認識するかで、大きく政策が分かれるだろうと、私は思っています。

Q:
特別会計ってありますよね。一般会計が百何十兆円ですか。その裏にはその4倍もの400兆円位あると思うんですけど、なんでそれが議論にならないのかな?っていうちょっと不思議なんですけど。お答え願えますか?
そして、れいわがもし政権を取った場合にその特別会計をどう使いますか?

●長谷川ういこ
特別会計はですね、民主党政権時代にだいぶ色々と切り込んで、今はだいぶ小さくなっています。で、特別会計で特にあるのは年金なんですよ。年金はやっぱり社会保険で別途会計にしておいた方が良いというのは確かにそうだと思います。それ以外の税収に関しては、一般会計に入れて民主的に国会でどう使うかというのを議論する、これこそが財政民主主義なので、そういう意味では一般会計になるべく入れておくべきものなんですが、一方で年金とかね、別にしておいた方が良いものというのは特別会計に入れるというのは確かにその通りだと思います。

で、不要なね、特別会計はもちろん問題なので、不要な特別会計に関してはもちろんしっかり監視して、いらんものは解体していったらいいと思いますが、特別会計にやっぱり適したものというものもありますので、それはそれで置いておく。で、一般会計のほうはちゃんと議論するということの仕分けだというふうに思っています。

●つじ恵
まぁ民主党政権の時に207兆円の特別会計を組み換えれば財源はいろいろ出ると、藤井裕久さんなんかがそういうことをおっしゃってて、で、実際なんだっていう話になったら、小泉政権で結構中身を使ってたからとかいうようなことで、でもそこね、ちゃんともう一回検証しなくちゃいけない。というふうに思っていて、やっぱり民主党政権いろんな所の過ちというか杜撰さというか、それを新しく本物の政権を作るときにどう超えるかという時に、特別会計の問題も検証する課題の1つだというふうに思っています。

ありがとうございます。

Q:移民問題ですね。私は他の講演会でもすごくそこを注目して聞いているんですけど、いつも留学生の問題になっちゃうんですよね。技能実習生の話になって、例えば昨日か一昨日も質問あったんですけど、ニセコなんかはもう中国が土地をボンボン買ってしまって、で、太郎さんがいうには、なんでそれが中国人だってわかるんですか?ソースは?みたいなそんな聞き返しがあって、もう誰が見ても中国人が日本の土地を買い占めている。あと医療ツーリズムだとか、はい。

●長谷川ういこ
いいでしょうか?

Q:続き
中国人優遇させてそのうち侵略されるんじゃないか、という不安がありまして、

●長谷川ういこ
あのー、優遇しているというのはデマですね。別に優遇していません。それははっきり言えます。それはしていません。はい。

土地を買い占めるというんだったら日本人がエンパイアステートビルを所有していたのをご存知ですか?アメリカの象徴と言えるエンパイアステートビル、バブルの頃日本人が持ってたんですよ。で、当然ながらあれで日本がアメリカを侵略した!みたいなのって…、デマでしょう?別に侵略も何もしていないですし、土地というのは別に買われても持ち出せないものですから、別にそれは侵略にはならないんですね。

ニセコも、もちろん一定ね、環境破壊的な開発なんかをやろうとしたら、それはもちろん法律上で規制があるので、それはそれでちゃんと規制はできるんですが、単に、結構騙されて買ってる人も、なんかいい土地だと言って騙されて買ってるパターンもあるみたいで、それはブローカーが悪いんですね、どっちかというと。

ですから、そこはちゃんと規制すればいいと思いますが、土地というのは別に日本人だって海外の土地いっぱい持ってますけど、それで海外に侵略したことになってます?別になってないでしょう?と同じことです。だから別に土地の…、

Q:
中国人だからダメなんだ

●長谷川ういこ
ダメだというふうにみんないうんですが、別にそれはそれで特に持ち出しができるものでもないし、破壊しようとすればそれは当然ながら規制があるわけですから、特に問題があることではないという事ですね。

で、中国人留学生だけ例えば優遇しているかということも別にありません。普通、同じ位だということです。はい。で、そういう風なですね、排外主義を煽って中国と戦うべきだみたいな対抗すべきだみたいなほうの言動のほうが問題だと思いますので、そこは冷静に見ていくということだと思ってます。

Q:
医療ツーリズムはどうなるんですか?
中国の高齢者に使わせてますよね

●長谷川ういこ
それも本当に微々たる数なので、パーセンテージ的に見れば微々たるものですので、やるんだったら入国の時にね、ちゃんと保険には一定入ってもらうという提案は出てますから、それはそれでね、本人にとっても良いことですから、保険に入ってもらうというのはひとつ良いことだと。保険は保険支払うから別に優遇じゃないんですよ、むしろ。

Q:
よくYouTubeとかで、日本には自国通貨発行券あるから、インフレ2%まではできるんだみたいな事は過去に聞いたことがあるんですけど、多分インフレ率がもう上がりすぎているので、多分それできないとは思うんですよね。で、今、手段なので通貨発行する以外にも、岸田総理の時に海外に大量にお金をばらまいたりとか、あと今だと子ども家庭庁とかに7兆円位年間で予算使われてると思うんですけど、やはりその無駄な予算を省けば、生活のために使うっていうお金が、まぁ十分かはわからないと思うんですけど、それなりに作れるとは思うんですけど。長谷川さんの見解をちょっとお聞かせください。以上です。

●長谷川ういこ
はい、ありがとうございます。
よく聞かれるところなので、これはグラフがさっと出てきてよかったですが…。

この消費者物価指数というのがインフレ率を表す指標なんですが、これね総合っていうので見ると、総合が皆さんの買っているものとかを全部合わせたような指標ですが、これだと確かに3.5%で2%を超えているんですね。でもこれはいろんな指標がこれもありまして、この中で輸入品の影響を除いた欧米型コアっていうのがあるんです。呼び方はそういう慣習なんで気にしないでくださいね。欧米型コアっていうふうな測り方があって、それはね輸入品の影響を除いた物価の上がり方なんですが、これはまだ1.6%なんです。だから今、国内の物価の多くはエネルギーとか食品の輸入品が上がって、上がっているわけですね。本来、物価というのは賃金と…、企業がちゃんと値上げができないと賃金も増やせないので、それができて初めてまともなインフレと言えるんですが、今は違うということで、まだまだ財政出動の余地があると。これで明確に説明ができるということです。

で、海外へのばらまきですが、日本は確かにいろいろ海外に出してますが、あれは外交政策の一環でもあるので、ある意味、必要な分はちゃんと海外支援に出してその分日本にもちゃんと外交としてやってもらうということで、もちろん無駄なねアメリカの武器の爆買いはほんまに無駄なんでカットしたらいいと思うんですけど、なんだ、あの43兆円は?って感じですよね。あれはカットしたらいいと思うんですが、とは言え、発展途上国への支援とか一定そういうものは外交政策としてやるべきだというふうにには思っています。

で、子ども家庭庁はですね、ちょっとやっぱりネット上では結構デマが多くて、あれってこの間ね、実は18歳まで15,000円は所得制限なしで一律になったんですよ。そういう予算も全部入っているので、そういう分は無駄じゃない分ですけれども、普通のいろんな省庁から予算まとめた分なので、それは無駄じゃないんですが、やってる政策がまだまだね、もうちょっと違うだろうと思うところがたくさんあるので、例えば教員増やしたりですね、保育士さんもっと増やしたりしろよと思うんですが、ちっともその辺はなかなか踏み込まないということで、そういうところはもうちょっと増やしていく必要がある。で、削るべきはですねやっぱり利権関係ですね。大企業にむちゃくちゃ税制優遇してるんですよ。租税特別措置というやつです。大企業ほど法人税払ってないので、そういうところの減税は全部なくして、一定それ払ってもらって当然だと思いますので、そういうところでも確保しながら国債発行でも出すっていうのがちょうど良い。今の段階ではちょうど良いミックスかなと思ってます。

2025/6/7(土) つじ恵×長谷川ういこ 積極財政ゼミ

NHK「日曜討論」でも舌鋒鋭い、長谷川ういこ (@uikohasegawa) を講師に招いての積極財政ゼミを開催します。

  • 14:30~16:30 (17:30開場)
  • 予約不要・参加無料
  • 場所:刈谷産業振興センター 401会議室